Python の基本のデータ型
ここでは Python の基本のデータ型についてご説明します。
Python の変数のデータ型はこう決まる!
Python では、変数のデータ型を先に宣言したりせず、変数に代入した値によって、その変数のデータ型が決まります。
例えば、次のように msg という変数に "Hello Python!" を代入した時、変数 msg は str(文字列)というデータ型になります。
msg = "Hello Python!"
次のように a という変数に 2 という数字を代入した時は、変数 a は int (整数)というデータ型になります。
a = 2
また、変数のデータ型は固定されるわけではなく、同じ変数に違う種類の値を代入すると、変数はその時入っている値のデータ型になります。
次のコードを実行してみましょう。 type() は渡したオブジェクト(ここでは value という変数)の型を返してくれる関数です。
value = "Hello"
print(type(value))
value = 12
print(type(value))
実行結果は次のようになります。
ひとつめの print() では、value のデータ型は str、二つ目の print() では value のデータ型は int になっていますね。
このように、Python では、その変数に代入した値によって、その変数のデータ型が決まり、データ型によってできることが違ってきます。
Python の基本のデータ型
Python の基本のデータ型には次のようなものがあります。
- bool - ブール値 (例: value = True)
- int - 整数 (例: value = 1)
- float - 浮動小数点数 (例: value = 1.5)
- str - 文字列 (例: value = "Hello")
- list - リスト (例: value = ["car", "bus", "train"])
- tuple - タプル (例: value = ("car", "bus", "train"))
- dict - ディクショナリ (例: value = {"make" : "Toyota", "year" : 2015})
これ何だろう?と思われるようなデータ型もあるかもしれませんが、後ほど詳しくご説明しますので、今はこんなのがあるんだな、という程度に見ておいてください。
他にもまだデータ型はありますが、Python のよく使われる基本のデータ型についてご紹介しました。