Python で MySQL - データの挿入 (insert)
ここでは Python で MySQL のテーブルにデータの挿入 (insert) する方法についてご説明します。
MySQL Connector をインストールしていない方は、「Python で MySQL に接続する」をご参考に、MySQL に接続できる状態にしておいてください。
Python で MySQL のテーブルにデータの挿入 (insert) する
Python で MySQL Connector を使って、テーブルにレコードを挿入してみましょう。
「Python で MySQL - テーブルの作成」で生成した test データベースの student テーブルにレコードを挿入します。
import mysql.connector
cnx = None
try:
cnx = mysql.connector.connect(
user='root', # ユーザー名
password='password', # パスワード
host='localhost', # ホスト名(IPアドレス)
database='test' # データベース名
)
cursor = cnx.cursor()
sql = ('''
INSERT INTO student
(first_name, last_name, birthday, gender)
VALUES
(%s, %s, %s, %s)
''')
data = [
('Shota', 'Sato', '2001-03-12', 'M'),
('Hiroki', 'Takagi', '2000-04-05', 'M'),
('Yuka', 'Kimura', '2001-03-27', 'F')
]
cursor.executemany(sql, data)
cnx.commit()
print(f"{cursor.rowcount} records inserted.")
cursor.close()
except Exception as e:
print(f"Error Occurred: {e}")
finally:
if cnx is not None and cnx.is_connected():
cnx.close()
上のコードを実行すると、student テーブルレコードが挿入され、挿入されたレコードの数が次のように出力されます。
3 records inserted.
まず、1 行目で mysql.connector をインポートして、6 ~ 11 行目で、connect() メソッドに、MySQL のユーザー名、パスワード、ホスト名、データベース名を渡してコネクションを生成しています。
13 行目で cursor を生成し、15 ~ 20 行目で student テーブルにデータを挿入する INSERT INTO のクエリーを定義しています。
22 ~ 26 行目で挿入したいデータを定義し、28 行目の cursor.executemany(sql, data) で複数行を一度に挿入しています。
29 行目で commit() して、データの挿入を確定しています。MySQL データベースをデフォルトのまま使っている場合は、INSERT、UPDATE、DELETE の後に commit しないと、データが変更されません。
cursor の rowcount は直前に実行した SELECT 文のレコード数や、INSERT や UPDATE 文などで変更されたレコード数が取得できるプロパティです。 31 行目でそれを使って挿入されたレコードの数を print しています。
以上、Python で MySQLのテーブルにデータの挿入 (insert) する方法についてご説明しました。